スノーボード初心者にとって、スノーボードにワックスを塗る必要性がなにかは、分かりにくいものです。レンタルされている場合はそのまま滑れます。もちろんスノーボードレンタルショップは、ワックスをかけた状態で貸してくれています。其れでは、ワックスのかけ方と効果をご紹介していきましょう。

ワクシングの方法

液体状の直塗りタイプ、スプレータイプ

液体状になっている滑走材をソール面に直接塗るタイプです。表面に滑走材が付着するのだが、ほとんど染み込みはしないのでワックスの持ちは半日も持たない簡易的なものです。あくまで滑らなくなった際の緊急用ととらえたほうが良いでしょう。直塗り以外にスプレー形状となっているタイプも有りますが、用途は同じです。

 

固形ワックスをコルクを使用して直塗りする方法

ホットワックス用のアイロンを持っていない場合や連日滑走時によくとられる方法です。ホットワックス用の固形ワックスをソールに直に塗りした後に、コルクを使って擦ることでワックスを溶かし塗り込む方法で、作業がかなり大変な割にはあまり効果が得られないのでお勧めは致しません。

 

アイロンを使用したホットワックスをかける方法

市販されている固形ワックスはほとんどがホットワックス用となっています。ホットワックスはアイロンを使用してワックスを溶かし、ソール面に塗り込む方法です。

大まかな手順は、アイロンでワックスを溶かし、しばらく冷やしてから表面のワックスを剥がし(スクレイピング)、ブラシをかけるという工程になる。GALLIUM、SWIXといったワックスメーカーがホットワックスのかけ方を詳しく説明していますが、実は細かい部分で違いがあります。例えばブラシの工程で何のブラシを使用するかなど。今回は一般的な方法に、ソールの構造から考えて有効と言えるポイントを合わせて手順を記載するので参考にして下さい。

 

ホットワックスに必要なもの

  1. ホットワックス用アイロン
  2. 固形ワックス
  3. ワクシングペーパー
  4. スクレーパー
  5. ブロンズブラシ
  6. ナイロンブラシ
  7. ファイバーテック
  8. クリーニング液
  9. キッチンペーパー

 

1.アイロン

固形ワックスを溶かすためのアイロンは必ず必要なツールです。GALLIUMなどのワックスメーカーからホットワックス用のアイロンが出ています。最悪家庭用のアイロンでも代用可能ですが、温度調節が細かくできないのでソールを傷めないか心配な場合は素直にホットワックス用のものを購入するが良いでしょう。また、家庭用のアイロンには通常蒸気を出すための穴がついているが、この部分が邪魔なのでワクシングペーパーを使用すると綺麗にワックスを掛けることが出来ます。

 

2.固形ワックス

固形ワックスにはベースワックスと滑走用ワックスが有ります。ベースワックスは滑走性能だけでなくソールの保護観点からも必ず行っておきたいものです。滑走ワックスはフッ素などの成分が入っていることが多く、ベースワックスを施したうえで使用する滑走性能の高い物に成ります。価格もかなり違い、滑走ワックスはベースワックスの倍以上の値段となっているものが多いので、限られた予算の中で選ぶならまずはベースワックスを購入すると良いでしょう。

※固形ワックスについてはかなり奥が深く書き出すとキリがないので、ここでは最低限必要な情報を記載しています。

 

3.ワクシングペーパー

ソール上で溶かしたワックスを塗り広げるときに使うペーパーです。ソールが高温になり過ぎるのを防ぐ効果と、ワックスがまんべんなく広がるのを容易にする効果があり、余分なワックスの厚塗りを防ぎその後の剥がし取る工程を楽にするなど、有ると便利なアイテムです。

 

4.スクレイパー

塗り終わったワックスを剥がし取るために使用する直方体のプラスチック。ワックスメーカーがいろいろ販売しているが角のしっかりしたプラスチック定規で代用できます。コアなユーザーによっては薄いほうがたわませることができ、細かい部分のワックスを剥がしやすいという人もいるが、スクレイパーとして売っているもので薄いものなどほとんどないので、その場合はむしろ定規を使用したほうが良いです。

 

5.ブロンズブラシ

真鍮ブラシと呼ばれることもあり、銅製でナイロンブラシやボアブラシよりも固さが有ります。固さがあるため古いワックスを取り除くときやソールのケバ立ちを取るときに使用します。ブロンズブラシですが力を強めにして擦って大丈夫です。銅製の為、力を入れるとソールに傷が付いてしまうと思って、軽く掛ける方がいますが強めにして擦ってもソールに傷が付かない硬さに成っています。逆に力を入れないと、古いワックスやケバ立ちを取ることは出来ません。しっかりと力を入れて使用して下さい。

 

6.ナイロンブラシ

スクレイパーで剥がしきれなかった細かいワックスや、ストラクチャーをつけている場合は溝に溜まっているワックスを取り除くために使用するブラシです。ブラシにはナイロンブラシ、馬毛ブラシ、ブロンズブラシなどが有りますが、一般的に使用するのはナイロンブラシです。しかし、ナイロンブラシは毛先が太く、細かい部分まで取り除けないため、ナイロンブラシを掛けたのち馬毛ブラシを使用して下さい。

 

7.ファイバーテック

ガリウムでは「ファイバーテックス」という名称で呼ばれていますが、一般的にはスコッチブライトと呼ぶようです。青色や赤色の物には研磨材が入っているのでソールを削ります。研磨材入りはソールの酸化膜、ケバの除去に使用します。白色の物は研磨材はなく、馬毛ブラシでブラッシングしたあとにこれでソールを磨きます。これをポリッシングと言い、白のファイバーテックスでソールを磨くと艶が出ていい感じになります。余裕があればそろえておきましょう。

※赤はソールに使用するには荒すぎるので必要なく、青(細目)1枚だけで十分です。

 

8.クリーニング液「リムーバー」

「リムーバー」とは、その名の通り汚れを除去するもの。スキー板やボードの滑走面の汚れを綺麗に落とし、次回の使用に備えてメンテナンスをするアイテムです。またワックスがけをする前に、目立つ汚れがあればリムーバーを使って落としたあとにワックスをかけると、ワックスが滑走面により定着しスムーズに滑ることができます。

 

9.キッチンペーパー

スーパーやホームセンター等で購入出来る一般的なキッチンペーパーで大丈夫です。

 

スノーボードを買った時のホットワックスのかけ方

新しい板やボードを買うと同時に、ホットワックス道具を買った人も多いと思います。新しい板やボードには、ワックスがほとんどついておらず、ソールのミクロレベルの隙間はスカスカですから、最初にホットワックスをしっかり浸透させてベースを作ってあげる必要があります。ここでしっかりとワックスを浸透させてあげると後のホットワックスの持続性等が大きく変わることになります。

ガリウムのサイトなどを見ると、ピンクを3回、バイオレットを3回、ブルーを3回、出来れば各10回以上、ホットワックスをすると説明してあります。また、SWIXのサイトを見ても、4週間かけて、CH10、CH8、CH7、CH6(ガリウムよりも1種類多い)を各1週間最低毎日2回ずつホットワックスしろと言っています。

なぜこんな面倒なのでしょうか、また、ホットワックスを初めてするようなレベルの人もこんなことをしなくていけないのでしょうか。新品のスキーやボードのソールには隙間がたくさんありますから、ワックスをしっかり浸透させることが必要です。そのために、何回もワックスをしなくてはいけないのは仕方ありません。

しかし、硬いワックスはなかなか浸透しませんし、ワックスが浸透していないソールにいきなり高温のアイロンをたくさん当てると焼け付きが起こりやすいので、春スキーのような暖かいとき用の柔らかいワックスを低温でしっかり塗り込むことから始め、少しずつワックスを硬くしていき、段階的に硬いワックスを浸透させていくことで、しっかりとしたベースを仕上げる訳です。

 

ホットワックスのかけ方手順

ホットワックスの手順は、いまや各ワックスメーカーの公式動画がそろっています。言葉であれこれ説明するより、それらを見た方が良いと思います。

 

マツモトワックス

1.ワックス前の準備〜ビンディングを外す.

 
2.ボードのチェック.

 
3.クリーニングワックスをアイロンで塗る.

 
4.スクレーパーでwaxをはがす〜ブラシで仕上げる.

 
5.滑走ワックスの塗り方 ベースWAX塗り方も基本的には同じです

 
6.スクレーパーでワックスをはがす.

 
7.仕上げのブラッシング.

 
8.スクレーパーをかける際の注意〜エッジに付いたwaxをはがす.

 
9.アイロンのやめ時について.

 
10.リムーバーを使う.

 
11.極楽ワックスの使い方.

 
12.極楽ペーストワックスの使い方.

 
13.生塗りワックスの使い方.

 
14.ピカイチくんの使い方.

 
15.用具のお手入れ.